プロテスタントと一口に言うけれど その2
最近行っている教会で、前に通っていた教会では聞かなかったフレーズに、頻繁に出会う。
「神よ、憐れんでください」
20年間、そんな言葉を祈りの中に聞いたことはなかった。
クラシックな表現ながら私には新鮮で、なぜ私たちに憐れみが必要なのか、なぜそう祈るのか、考えさせられた。
なせなら、神様の憐れみが必要だから。
自分には神様の憐れみが必要だと認めることで、ようやく神との関係の一歩を踏み出せるから。
常に、その関係から迷い出るような性質の人間だから。
しかし神は人を憐れむがゆえにイエス•キリストを救いとして下さったから。
神学的な裏付けはないけれど、この一言は、地上で歩む人間が言い表すことのできる、精一杯の告白なのではないだろうか。